大会環境活動の歩み
湘南国際マラソンは、神奈川で初のフルマラソンとして、2007年3月に誕生しました。
本大会は、2007年の大会の1つの柱として「環境に配慮したマラソン大会」を掲げ、第1回大会(2007年3月)より、会場内で参加者が出すゴミの資源分別活動を実施してまいりました。“大きなイベントを行う以上、ゴミが出てしまうのは仕方ない。しかし、参加者・関係者の心配りで、それらを分別して環境負荷を軽減することはできる”─これがそもそものコンセプトです。
第2回大会(2008年3月)では、“大会が及ぼす環境負荷をいかに軽減できるか“が大きな課題となりました。そして、これらの活動を環境活動に興味・関心をもつ大会スポンサーや団体が手を携えて実践することとなりました。このグループの名称を「エコ・フレンドシップ」とし、オリジナルロゴも作成。大会運営面での「環境にやさしい大会づくり」につとめながら、参加者、応援者、ボランティアなどすべての方の「環境に対する気持ちを育てる」ことも、めざすこととしました。
第3回大会(2008年11月)は、メンバーになっていただく企業・団体の方々を通して、エコ・フレンドシップとしての実活動をいかにカタチに残してゆくか、をポイントとしました。
具体的には、会場内の「資源分別ステーション」を各企業・団体単位で担当するエコ・フレンドシップメンバーには、推進リーダーのazbil株式会社山武をはじめ、活動メンバー4社総勢100名が資源分別活動に参画したほか、商品メンバー4社は、車輌や自転車などの移動手段、コップや段ボールなどの大会運営資材を通じて環境負荷の軽減に協力いただきました。
さらに、大会参加者に“エコ袋”を配布し、ポイ捨てを防止するなど、新たな取り組みを行ったほか、出店者に循環リサイクル資源型容器を普及するなど、大会に関わる様々な人達の意識を高めてゆきました。
環境負荷分析で、大会のエコ効果をはかる
エコ・フレンドシップでは、環境負荷の軽減状況を、定量把握することにもつとめています。
初回大会より、分別回収した資源の計測、大会全体の使用エネルギー量(電力、燃料)や印刷物などの紙の使用量などを算出し、CO2排出量として大会開催が環境に与える影響を把握するための環境負荷分析※を行っています。大会の活動結果を、“環境に対してなにもしなかった時”と比べ、より実践効果を生むような大会づくりをしてゆきます。※大会ご協賛の山武グループの調査・分析による
湘南国際マラソンの舞台は、リゾート地としても知られる湘南海岸。海岸線の美しい景観を守ってゆくことも大会の使命であると考えます。「エコ・フレンドシップ」の活動を通じて、大会そのものの環境負荷軽減だけでなく、第4回2009大会開催に向けて、会場を訪れた方に、「エコ」の気持ちが芽生えるような大会づくりにつとめてまいります。